差入保証金・支払家賃の仕訳について、勉強しましょう。
日商簿記3級を独学で学習する際に、差入保証金と支払家賃の概念とその処理方法を理解することは重要です。
これらは企業の日常的な取引において頻繁に発生し、正確な経理処理が求められます。
本記事では、差入保証金と支払家賃の基本的な概念と、それに関連する具体的な取引の処理方法について詳しく説明します。
差入保証金・支払家賃とは?
敷金や保証金を差し入れたとき
店舗の貸借にあたり、敷金¥10,000を普通預金口座から振り込んだ。
借方 | 貸方 | ||
差入保証金 | 10,000 | 普通預金 | 10,000 |
「差入保証金」は、資産の勘定科目です。
今回は、差入保証金が増えているため、借方(左側)に記載します。
「普通預金」は、資産の勘定科目です。
今回は、普通預金が減っているため、貸方(右側)に記載します。
敷金や保証金が戻ってきたとき
店舗の賃貸計画終了に伴い、支払い済の敷金¥10,000のうち、修繕費用¥4,000を差し引いた残額が普通預金口座に振り込まれた。
借方 | 貸方 | ||
修繕費 普通預金 | 4,000 6,000 | 差入保証金 | 10,000 |
「修繕費」は、費用の勘定科目です。
今回は、修繕費が増えているため、借方(左側)に記載します。
また、「普通預金」は、資産の勘定科目です。
今回は、普通預金が増えているため、借方(左側)に記載します。
「差入保証金」は、資産の勘定科目です。
今回は、差入保証金が減っているため、貸方(右側)に記載します。
家賃を支払ったとき
店舗の賃貸借契約にもとづき、1か月分の家賃¥30,000を普通預金口座から支払った。
借方 | 貸方 | ||
支払家賃 | 30,000 | 普通預金 | 30,000 |
「支払家賃」は、費用の勘定科目です。
今回は、支払家賃が増えているため、借方(左側)に記載します。
「普通預金」は、資産の勘定科目です。
今回は、普通預金が減っているため、貸方(右側)に記載します。
最後に
いかがでしたか…?
差入保証金と支払家賃は、企業が賃貸契約に関連して発生する重要な取引です。
差入保証金は、契約に基づき支払われるもので、契約終了後に返金されることを前提に資産として計上されます。
支払家賃は、賃貸契約に基づいて定期的に支払われる経費であり、経費として処理されます。
これらの取引を正確に理解し、適切な仕訳を行うことが日商簿記3級の試験では求められます。
独学で学習を進める際には、差入保証金や支払家賃に関する練習問題を多く解き、実践的な理解を深めましょう。
継続的な学習と実践が、試験合格への道を開く鍵となります。