未収入金・未払金とは？具体例な仕訳処理を確認しながら徹底解説！【簿記3級 入門講座】

日商簿記3級を学習する際に、未収入金と未払金の概念とその処理方法を理解することは重要です。
未収入金と未払金は、企業の取引において商品以外のものに対する債権および債務を表します。
本記事では、未収入金・未払金の基本的な概念、売掛金・買掛金との違い、そして具体的な取引の処理方法について詳しく説明します。

未収入金・未払金とは？

未収入金とは、商品以外の売却により発生した未回収の代金を指します。
例えば、固定資産の売却代金や貸付金の返済などがこれに該当します。

未払金とは、商品以外の購入により発生した未払いの代金を指します。
例えば、固定資産の購入代金や借入金の返済などがこれに該当します。

売掛金・買掛金との違い

未収入金と未払金は、売掛金と買掛金に対して商品以外の取引に関連する点が異なります。

• 売掛金: 商品やサービスを販売した際に発生する未回収の代金。
• 買掛金: 商品やサービスを購入した際に発生する未払いの代金。

商品以外のものを売却したとき

商品以外のものを売却した場合、未収入金が発生します。

帳簿価格¥500,000の土地を¥500,000で売却し、代金は月末に受け取ることとした。

借方		貸方
未収入金	500,000	土地	500,000

未収入金の代金を後日受け取った場合、未収入金が減少します。

月末となり、未収入金¥5,000,000を現金で受け取った。

借方		貸方
現金	500,000	未収入金	500,000

商品以外のものを購入したとき

商品以外のものを購入した場合、未払金が発生します。

機械¥100,000を購入し、代金は月末に支払うこととした。

借方		貸方
機械	100,000	未払金	100,000

未払金の代金を後日支払った場合、未払金が減少します。

月末となり、未払金¥100,000を現金で支払った。

借方		貸方
未払金	100,000	現金	100,000

最後に

未収入金と未払金は、企業の取引において商品以外のものに対する債権および債務を表します。
未収入金は商品以外の売却により発生し、未払金は商品以外の購入により発生します。

これらの取引を正確に理解し、適切な仕訳を行うことが日商簿記3級の試験では求められます。
独学で学習を進める際には、未収入金・未払金に関する練習問題を多く解き、実践的な理解を深めましょう。
継続的な学習と実践が、試験合格への道を開く鍵となります。