株式の発行、剰余金の配当・処分の練習問題9【簿記3級 過去問レベルにチャレンジ!】

簿記3級 株式の発行と剰余金の配当・処分
はりねずみ

サクサクと解けるようになるまで、問題で慣れていきましょう!

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問題

A株式会社は、会社の設立にあたり、株式800株を1株500円で発行し、全株式の払い込みを受けました。
払込金額は、普通預金としています。

この取引について、仕訳を考えてみましょう。

借方貸方
勘定科目金額勘定科目金額

解答

A株式会社は、会社の設立にあたり、株式800株を1株500円で発行し、全株式の払い込みを受けました。
払込金額は、普通預金としています。

この取引について、仕訳を考えてみましょう。

借方貸方
勘定科目金額勘定科目金額
普通預金400,000資本金400,000

@500円 × 800株 = 400,000円

解説

会社の設立にあたって株式を発行したときは、原則として、払込金額の全額を資本の勘定科目である「資本金」として処理します。

借方

「普通預金」は、資産の勘定科目です。

今回は、これが増えていますね。
そのため、ホームポジションである借方(左側)に記入します。

費用が増えたとき・減ったとき

費用が増えたときは、ホームポジションである借方(左側)に記載します。

費用が増えたとき

費用が減ったときは、ホームポジションと反対の貸方(右側)に記載します。

費用が減ったとき

費用の勘定科目には、

  • 仕入
  • 売上原価
  • 発送費
  • 給料
  • 法定福利費
  • 広告宣伝費
  • 支払手数料
  • 旅費交通費
  • 貸倒引当金繰入
  • 貸倒損失
  • 減価償却費
  • 通信費
  • 法人税、住民税及び事業税
  • 消耗品費
  • 水道光熱費
  • 支払家賃
  • 支払地代
  • 保険料
  • 租税公課
  • 修繕費
  • 雑費
  • 固定資産売却損
  • 保管費
  • 諸会費

などがあります。

貸方

「資本金」は、資本(純資産)の勘定科目です。

今回は、これが増えていますね。
そのため、ホームポジションである貸方(右側)に記入します。

資本(純資産)が増えたとき・減ったとき

資本(純資産)が増えたときは、ホームポジションである貸方(右側)に記載します。

資本(純資産)が増えたとき

資本(純資産)が減ったときは、ホームポジションと反対の借方(左側)に記載します。

資本(純資産)が減ったとき

資本(純資産)の勘定科目には、

  • 資本金
  • 利益準備金
  • 繰越利益剰余金

などがあります。

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仕訳を考えるときの手順

STEP
どの勘定科目が該当するのか?

買掛金1,000円を現金で支払いました。
この取引の仕訳を考えてみましょう。

という内容であれば、登場する勘定科目は、

  • 買掛金
  • 現金

の2つです。

STEP
その勘定科目は、何に分類されるか?

それぞれの勘定科目が

  • 資産
  • 負債
  • 資本(純資産)
  • 費用
  • 収益

のいずれに該当するかを考えてみましょう。

買掛金1,000円を現金で支払いました。
この取引の仕訳を考えてみましょう。

に登場する

  • 買掛金
  • 現金

の2つの勘定科目は、それぞれ

  • 買掛金 → 負債
  • 現金 → 資産

に該当します。

STEP
その勘定科目が増えているのか?減っているのか?

買掛金1,000円を現金で支払いました。
この取引の仕訳を考えてみましょう。

という内容であれば、将来支払う義務であった「買掛金」が減っていますね。
買掛金は負債の勘定科目なので、増えている場合はホームポジションである「貸方(右側)」に・減っている場合はホームポジションと反対の「借方(左側)」に記入します。

負債が増えたとき
負債が減ったとき

また、仮払金を支払うにあたり、「現金」が減っていますね。
現金は資産の勘定科目なので、増えている場合はホームポジションである「借方(左側)」に・減っている場合はホームポジションとは反対の「貸方(右側)」に記入します。

最後に

はりねずみ

いかがでしたか…?

楽勝だった!という方は、どんどん先の問題に進んでいきましょう。

まだ、自信がないかも…という方も、1歩ずつ進んでいくことが大切です。
実力は、必ずしも「わかる→できる」のようなキレイな伸び方をするとは限りません。
なんとなく解けるようになってからの方が知識を整理しやすい場合もあるので、「慣れて、苦手意識をなくしていく」ように意識していってください。

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