精算表と財務諸表の練習問題2【簿記3級 過去問レベルにチャレンジ!】

簿記3級 精算表と財務諸表の練習問題
はりねずみ

サクサクと解けるようになるまで、問題で慣れていきましょう!

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問題

以下の期末整理事項にもとづいて、精算表を完成させましょう。

  • 現金の実際有高は、850円だった。
    ただし、帳簿有高との不一致の原因は、不明である。
  • 当座預金勘定の貸方残高を当座借越勘定に振り替える。
  • 郵便切手10円が未使用のまま残っている。
  • 売掛金の期末残高に対して、差額補充法にて、2%の貸倒引当金を設定する。
  • 備品について、定額法により減価償却を行う。
    なお、耐用年数は5年で、残存価値は0円である。
69.精算表_空1

解答

以下の期末整理事項にもとづいて、精算表を完成させましょう。

  • 現金の実際有高は、850円だった。
    ただし、帳簿有高との不一致の原因は、不明である。
  • 当座預金勘定の貸方残高を当座借越勘定に振り替える。
  • 郵便切手10円が未使用のまま残っている。
  • 売掛金の期末残高に対して、差額補充法にて、2%の貸倒引当金を設定する。
  • 備品について、定額法により減価償却を行う。
    なお、耐用年数は5年で、残存価値は0円である。
69.精算表_2

解説

現金過不足の処理

実際有高が帳簿有高よりも多いので、実際有高に合わせ、帳簿有高を増加させます。
原因が不明のため、収益の勘定科目である「雑益」で処理します。

借方貸方
勘定科目金額勘定科目金額
現金100雑益100

850円 – 750円 = 100円

当座借越への振り替え

「当座預金」を減少・「当座借越」を増加させます。

借方貸方
勘定科目金額勘定科目金額
当座預金80当座借越80

貯蔵品への振り替え

「通信費」を減少・「貯蔵品」を増加させます。

借方貸方
勘定科目金額勘定科目金額
貯蔵品10通信費10

貸倒引当金の設定

「貸倒引当金繰入」「貸倒引当金」をそれぞれ増加させます。

借方貸方
勘定科目金額勘定科目金額
貸倒引当金繰入10貸倒引当金10

【貸倒引当金の設定額】
1,000円 × 2% = 20円

【貸倒引当金の期末残高】
10円

【当期に計上する貸倒引当金】
20円 – 10円 = 10円

固定資産の減価償却

「減価償却費」「備品減価償却累計額」をそれぞれ増加させます。

借方貸方
勘定科目金額勘定科目金額
貸倒引当金繰入200貸倒引当金200

【減価償却費の計上】
1,000円 ÷ 5年 = 200円

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仕訳を考えるときの手順

STEP
どの勘定科目が該当するのか?

買掛金1,000円を現金で支払いました。
この取引の仕訳を考えてみましょう。

という内容であれば、登場する勘定科目は、

  • 買掛金
  • 現金

の2つです。

STEP
その勘定科目は、何に分類されるか?

それぞれの勘定科目が

  • 資産
  • 負債
  • 資本(純資産)
  • 費用
  • 収益

のいずれに該当するかを考えてみましょう。

買掛金1,000円を現金で支払いました。
この取引の仕訳を考えてみましょう。

に登場する

  • 買掛金
  • 現金

の2つの勘定科目は、それぞれ

  • 買掛金 → 負債
  • 現金 → 資産

に該当します。

STEP
その勘定科目が増えているのか?減っているのか?

買掛金1,000円を現金で支払いました。
この取引の仕訳を考えてみましょう。

という内容であれば、将来支払う義務であった「買掛金」が減っていますね。
買掛金は負債の勘定科目なので、増えている場合はホームポジションである「貸方(右側)」に・減っている場合はホームポジションと反対の「借方(左側)」に記入します。

負債が増えたとき
負債が減ったとき

また、仮払金を支払うにあたり、「現金」が減っていますね。
現金は資産の勘定科目なので、増えている場合はホームポジションである「借方(左側)」に・減っている場合はホームポジションとは反対の「貸方(右側)」に記入します。

最後に

はりねずみ

いかがでしたか…?

楽勝だった!という方は、どんどん先の問題に進んでいきましょう。

まだ、自信がないかも…という方も、1歩ずつ進んでいくことが大切です。
実力は、必ずしも「わかる→できる」のようなキレイな伸び方をするとは限りません。
なんとなく解けるようになってからの方が知識を整理しやすい場合もあるので、「慣れて、苦手意識をなくしていく」ように意識していってください。

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