材料費の練習問題31【簿記2級 工業簿記 過去問レベルにチャレンジ!】

はりねずみ

サクサクと解けるようになるまで、問題で慣れていきましょう!

目次

前の問題

あわせて読みたい
材料費の練習問題30【簿記2級 工業簿記 過去問レベルにチャレンジ!】 サクサクと解けるようになるまで、問題で慣れていきましょう! 前の問題 https://www.bokigaku.net/2-kogyo_zairyohi29/ 問題 A材料200kg(@500円)を掛けで購入しまし...

問題

A材料200kg(@500円)を掛けで購入しました。
なお、当社負担の運送費1,000円を小切手を振り出して支払っています。

借方貸方
勘定科目金額勘定科目金額
材料102,000買掛金
当座預金
100,000
2,000

A材料の実際払出数量は180kgでした。
そのうち、直接材料としての消費は150kgです。
材料の計算には@550円の予定消費単価を用いて計算しています。

借方貸方
勘定科目金額勘定科目金額
仕掛品
製造間接費
82,500
16,500
材料99,000

A材料の消費価格差異を計上しました。
ただし、A材料の月初在庫数量は50kg(@495円)であり、月末在庫数量は30kgです。
また、棚卸減耗はなく、払い出し単価の計算は先入先出法です。

[ ]内の勘定科目を用いて、材料の棚卸減耗費の仕訳を考えましょう。

仕掛品・製造間接費・材料
買掛金・当座預金・材料消費価格差異

解答

A材料200kg(@500円)を掛けで購入しました。
なお、当社負担の運送費1,000円を小切手を振り出して支払っています。

借方貸方
勘定科目金額勘定科目金額
材料102,000買掛金
当座預金
100,000
2,000

A材料の実際払出数量は180kgでした。
そのうち、直接材料としての消費は150kgです。
材料の計算には@550円の予定消費単価を用いて計算しています。

借方貸方
勘定科目金額勘定科目金額
仕掛品
製造間接費
82,500
16,500
材料99,000

A材料の消費価格差異を計上しました。
ただし、A材料の月初在庫数量は50kg(@495円)であり、月末在庫数量は30kgです。
また、棚卸減耗はなく、払い出し単価の計算は先入先出法です。

[ ]内の勘定科目を用いて、材料の棚卸減耗費の仕訳を考えましょう。

仕掛品・製造間接費・材料
買掛金・当座預金・材料消費価格差異

借方貸方
勘定科目金額勘定科目金額
材料7,950材料消費価格差異7,950

【月初在庫からの当月消費】
@495円 × 50kg = 24,750円

【当月購入単価】
102,000円 ÷ 200kg = @510円

【当月購入在庫からの当月消費】
@510円 × (180kg – 50kg) = 66,300円

【実際消費額】
24,750円 + 663,000円 =91,050円

予定消費額99,000円 – 実際消費額91,050円 = 7,950円

解説

予定消費単価と実際消費単価の違いから生じた差額は、「材料消費価格差異」という勘定科目で処理します。

借方

「材料消費価格差異」は、材料の相手科目です。

貸方

「材料」は、資産の勘定科目です。

今回は、これが減っていますね。
そのため、ホームポジションの反対側である借方(左側)に記入します。

資産が増えたとき・減ったとき

資産が増えたときは、ホームポジションである借方(左側)に記載します。

資産が増えたとき

資産が減ったときは、ホームポジションと反対の貸方(右側)に記載します。

資産が減ったとき

資産の勘定科目には、

  • 現金
  • 小口現金
  • 当座預金
  • 普通預金
  • 定期預金
  • 売掛金
  • クレジット売掛金
  • 受取手形
  • 電子記録債権
  • 建物
  • 土地
  • 備品
  • 車両運搬具
  • 貸付金
  • 手形貸付金
  • 従業員貸付金
  • 役員貸付金
  • 立替金
  • 従業員立替金
  • 前払金
  • 未収入金
  • 仮払金
  • 受取商品券
  • 差入保証金
  • 貯蔵品
  • 仮払法人税等
  • 仮払消費税
  • 前払費用
  • 未収収益
  • △貸倒引当金
  • △建物減価償却類型額
  • △備品減価償却類型額
  • △車両運搬具減価償却類型額

などがあります。

次の問題

あわせて読みたい
材料費の練習問題32【簿記2級 工業簿記 過去問レベルにチャレンジ!】 サクサクと解けるようになるまで、問題で慣れていきましょう! 前の問題 https://www.bokigaku.net/2-kogyo_zairyohi31/ 問題 A材料300kg(@500円)を掛けで購入しまし...

練習問題一覧

あわせて読みたい
【日商簿記2級 工業簿記】過去問を分析して作った、独学合格するための無料問題集 簿記2級に独学でチャレンジする方のための無料問題集です。 簿記初心者でも大丈夫!過去問を分析した無料練習問題 「参考書を読んで理解できても、問題になると自信がな...

仕訳を考えるときの手順

STEP
どの勘定科目が該当するのか?

買掛金1,000円を現金で支払いました。
この取引の仕訳を考えてみましょう。

という内容であれば、登場する勘定科目は、

  • 買掛金
  • 現金

の2つです。

STEP
その勘定科目は、何に分類されるか?

それぞれの勘定科目が

  • 資産
  • 負債
  • 資本(純資産)
  • 費用
  • 収益

のいずれに該当するかを考えてみましょう。

買掛金1,000円を現金で支払いました。
この取引の仕訳を考えてみましょう。

に登場する

  • 買掛金
  • 現金

の2つの勘定科目は、それぞれ

  • 買掛金 → 負債
  • 現金 → 資産

に該当します。

STEP
その勘定科目が増えているのか?減っているのか?

買掛金1,000円を現金で支払いました。
この取引の仕訳を考えてみましょう。

という内容であれば、将来支払う義務であった「買掛金」が減っていますね。
買掛金は負債の勘定科目なので、増えている場合はホームポジションである「貸方(右側)」に・減っている場合はホームポジションと反対の「借方(左側)」に記入します。

負債が増えたとき
負債が減ったとき

また、仮払金を支払うにあたり、「現金」が減っていますね。
現金は資産の勘定科目なので、増えている場合はホームポジションである「借方(左側)」に・減っている場合はホームポジションとは反対の「貸方(右側)」に記入します。

最後に

はりねずみ

いかがでしたか…?

楽勝だった!という方は、どんどん先の問題に進んでいきましょう。

まだ、自信がないかも…という方も、1歩ずつ進んでいくことが大切です。
実力は、必ずしも「わかる→できる」のようなキレイな伸び方をするとは限りません。
なんとなく解けるようになってからの方が知識を整理しやすい場合もあるので、「慣れて、苦手意識をなくしていく」ように意識していってください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次